グラフ解析におけるセキュリティとは
分散ランダムウォークのための規模拡張性を担保した高速な認証方式 @ kate
近年,グラフデータベースの活用が広がっており,特にランダムウォーク(RW)は解析や推薦などに有用です.しかし,既存のアクセス制御手法は小規模向けであり,大量通信を伴う環境では実用的ではありません.そのため, 複数所有者のグラフを統合するRW環境下で最適な制御方法を考えたり, 条件別に認証方法を変えたりと最適化を図っています.
エッジ再配線に対して堅牢なモチーフに基づくグラフの電子透かし @ yuno
第三者にグラフを提供すると,持ち主が異なる複数のグラフを相互接続して情報の探索範囲を拡張するなど,グラフ解析の可能性が広がります.一方で自分が提供したグラフが何者かに勝手に漏洩されてしまう恐れがあるため,グラフ提供時には電子透かしのように漏洩を抑止する技術が必要です.そこで本研究では,解析には影響を及ぼさない程度の小さな変更を加えることでグラフの構造に情報を埋め込む,グラフの電子透かし技術を考案しています.